2010年6月14日月曜日

部屋の音は変化する - 1


写真は築20年以上経過した自宅の居間の写真です。

この部屋は幅4.5m, 奥行き6m,天井高2.4mで、床及びスピーカの背面には米国から輸入した無垢板の床材をしております。

天井表面はDAIKN オトテン3 ( 詳細は以下 )

http://data.daiken.jp/catalog/sougou2010/catalog1.html#1_54

左右及びスピーカの対抗面の壁の表面はDAIKENオトカベ S-2 の上にクロス張りとしています。

部屋の防音、音響設計の際に当時、ご健在で越谷市に在住しておられた長岡鉄男氏がオーディオ・ルームを作られた直後でしたので、自宅から近かったこともあり、自転車で氏のお宅を訪ねご意見をお聴きしたところ、快く相談に応じていただいた上、氏の部屋の音を聴かせていただきました。

アドバイスの要点は ;
1. 防音には最善を尽くすこと。
2. 振動はなるべく抑えること。
3. 反響はライブにしておき、後で吸音につていの調整を行うこと-最初にデッドにしてしまうと後からライブにはできない。

でした。

反響音はガラスはガラスの反響音、べニアはべニアの反響音、コンクリはコンクリの反響音がするとの考えから、木の反響を得るため、天井を除きすべて無垢板で仕上げる予定いでいましたが、防音工事に関しDAIKENさんと相談したところ全て無垢板は極端で反響が多すぎるとのご指摘で上記の仕上げにすることにしました-工務店の方とDAIKENさんに相談に行くと残響時間の試算をしてくれました。

この部屋の音は大変気に入っており、当店の建物の設計のベースになっております。

ご覧いただけるようにここに34年前に購入したHPD385入りのアーデンを設置しています - アーデンの上の箱にはオリジナルとは異なる二組のネットワークが入っています-このアーデンについては機会を見てブログで紹介させていただく予定です。

アーデンの設置方法はスピーカの背面と後ろの壁の間に約40cm、左右の壁との間にも20cm程度の空間を取り、床から15cm程度持ち上げてあります。
歯切れの良い低音を求めての試行錯誤の結果ですが、 この過程でスピーカの置き方等を変更しなくても、部屋自体の音が刻々と変化し、部屋の音そのものが落ち着くのに2年程度はかかるとの経験をしました。

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