2009年8月28日金曜日

オートグラフミレニアムについて 8




( 今回、英国タンノイ社で復活されたオートグラフ・ミレニアムは、オリジナルより分解能を向上させる為、
以下の変更を行っています。)
-  脚、ベース(3点ピンポイント)

スピーカの設置場所で音が大きく変化することは良く知られています。
また、スピーカの音は時間とともに変化することも周知の事実です。
それに比べるとやや認知度が低いかと思われますが、私の経験では部屋の音も時間と共に変化します
 - 概して新築当初は良い音がしません。

これらを考慮すると新しい部屋に新しいスピーカを入れてから音が落ち着くまで少なくとも3~5年はスピーカの位置を時々移動させ各々の時点での最良の設置場所を探すということことになります。

ところでタンノイの様な歴史(実績)のあるスピーカ - 15”Monitor Black"が誕生したのは1947年のことです - がうまく鳴らない場合は謙虚に”うまく鳴らないのは自分の使い方が悪い - 部屋が悪い、音が良くなるまで我慢できない、設置が悪い -と考えるのが妥当でしょう。 もしスピーカが悪いのなら50年以上の永きにわたり、基本的構造を変えず常に改良を(たまには改悪も?)重ねてきたTANNOY DUAL CONCENTRIC が世界中のファンから支持され続けるわけがありません - 消えていってしまったスピーカの形式はたくさんあります。

大型スピーカはしっかりした床にぐらぐらしないように設置するのが基本でしょうから、当然3点支持ということになります
- オートグラフは三角形ですから3点支持に最適です。

さて、最良の設置場所を決めるのに100Kg以上もあるスピーカをどうやって移動しますか?

写真の赤の矢印で示したのはオートグラフミレニアムに付属のベースです(ピアノの固定に使うベースの様なもの-金属の様です)。
このベースに乗る様にスピーカの底面の角、三か所にスピーカの脚がついています。

スピーカ位置を移動するときは、スピーカをちょっと持ち上げてベースを外すと(写真ではよく見えないかと思いますが)白の矢印で示したキャスターが有効となり、スピーカをゴロゴロと移動することができます-ピアノと同じです)。
位置が決まったらスピーカをちょっと持ち上げて脚の下にベースを入れて固定するとキャスターが浮いた状態になります。

白の矢印で示したキャスターはスピーカが固定されて、床からキャスターがちょっと浮いているところです。

設置場所は当然スピーカの分解能に影響します。

タンノイはオートグラフ・ミレニアムのユーザは最良の設置場所を求めてスピーカの位置をあっち、こっちに移動すると考えているようです - 我慢強く使いこなしてくれれば、必ず良い音がするとのメッセージでしょう(簡単には使いこなせませんと言っているのかも知れません)。

0 件のコメント:

コメントを投稿