2010年9月20日月曜日
部屋の音は変化する - 9 さて音は? - 3 最終回
前回のスピーカの設置位置のまま、約一年鳴らし続けました。部屋の音もそれなりに落ち着いてき、御客様、オーディオ仲間からの音質へのコメントもそれなりになってきました。
このころからボヤボヤの感じの音も大分すっきりしたものになってくるとともに『低音が足りないんじゃないの、バックロードのカットオッフ周波数のせいだろうけれども物足りない』との声をいただくようになりました。
毎日聴いていると自分では良く分からず、それなりに自信を持っていましたが、月に一度程度ご来店いただく御客様からは、『音がずいぶん変わった』とのコメントを毎回いただくようになりました。
そこで徐々にベストのスピーカの設置場所を探してゆくこととなりました。だんだんとスピーカの位置が壁に近づいてゆく結果となり本年(2010年)の7月になり上の写真に示すとおりコーナーにピッタリ配置するのが最良となりました。
最初に設置してから、設計者が意図した設置場所がベストとなるのに二年かかったことになります。この間、電気系統、部屋の吸音等には一切手を加えておりませんので、部屋の音そのものと、スピーカの音が変化したものと思われます。
スピーカについては設置時点でかなりエージングが進んでいましたので、部屋の音の変化が一番効いているものと思われます。
オーディオの音質向上には色々な方法があろうかと思いますが、部屋の音が音質を決定している大きな要素であり、かつ部屋の音は何をしなくても新築からしばらくの間は変化するとの感想です。
近年はスピード第一との観点から人生でも、仕事でも次から次への対策を立案し、忙しく駆け回るといったパターンが多いかと思いますが、時にはゆっくりと構えるのことも悪くはないかと思っています。
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