2011年4月8日金曜日
フィリップスのクラシックの名盤 8 ヴィバルディ 合奏協奏曲 『四季』イ・ムジチ合奏団 フェリックス・アーヨ(ヴァイオリン)
このレコードはフィリップスの、あるいはクラシックのレコードの中でも、最も知られていて、もっとも人気のあるレコードの一枚ではないかと思います。 何度も何度も聴いていますが、曲、演奏、録音の全てが素晴らしく、聞きあきるということはありません。部屋を含むオーディオ装置のグレードが上がれば、上がるほど良さが分かってくるレコードです。
カザルスがバッハのチェロ・ソナタを再認識させてくれたのと同様、イ・ムジチによりヴィバルディ、そして四季が再認識されたといっても過言ではないのでしょうか?
1951年にサンタ・チェチーリア音楽院とレミー・プリンチペのもとで学んだ12人 の若き音楽家が集まりイ・ムジチの活動を始め、今年はイ・ムジチにとって60周年にあたるということであり、通常はイタリア語と英語のイ・ムジチの以下のホームページに60周年の日本語でのメッセージも表示されているので、ご覧いただければと思います。
http://www.imusicidiroma.com/homeng.html
イ・ムジチはこの曲を6回録音しており、全世界で2,500万枚を売り上げたということですから、如何に人気の高い演奏で有るかが分かります。今回ご紹介のレコードは1959年の二回目の録音(始めてのステレオ録音)です。
ソロのフェリックス・アーヨが1951年の最初のイ・ムジチのリハーサルに参加した時は18歳だったとのことですので、このレコードは二十代半ばのメンバーにより録音されたということになります。
写真のレコードは多分1960年代前半に日本ビクターによってプレスされたもので、見開きの立派なハード・ジャケットに収めら、写真の様に楽譜が添付されています。春、夏、秋、冬の部分の楽譜の始めにはソネットが記載され、訳文がジャケットの中で紹介されており、レコードが文化であった時代をしのばせます。
音楽の楽しみ方は色々あるかと思いますが、このような名演奏を時間、空間を飛び越えて楽しめるのがレコードを聴く喜びと深く感じるところです。
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