2009年7月30日木曜日
タンノイオートグラフミレニアムについて-2
( 今回、英国タンノイ社で復活されたオートグラフ・ミレニアムは、オリジナルより分解能を向上させる為、以下の変更を行っています。)
- スピーカー・ユニットのコーン紙、及び磁気回路(強力アルニコ・マグネット)- a
スピーカー・ユニットのコーン紙とエッジです。エッジについては仕様書にツインロールエッジとの記載があるだけですが、現在市販されているウエストミンスター・ロイヤル等に使用されているユニットと同様にコットンクロスをツインロール状に成形したハードエッジで、強度と耐久性を高めるため特殊フェノール樹脂を含浸させ、表面を特殊コーティングをしたもの様です。
コーンは可成り深い感じでウエストミンスター・ロイヤル同様長い高域用ホーンとマッチングさせてあるように見えます。
2009年7月21日火曜日
オートグラフ・ミレニアムについて - 1
オートグラフ・ミレニアムは2001年(平成13年)に英国タンノイ社により受注限定生産されたスピーカシステムです。
オリジナルのオートグラフはタンノイ社の創始者、ガイ・R・ファウンテン氏が設計し、1953年のニューヨークのオーディオフェアで発表されました。 内部構造が複雑でかつ、六角形のため量産は不可能だったようで、伝承的な技術によって、月産2~3セットの規模で生産されていました。
11/64 Printed in England の記載のがあるので1964年に発行されたと思われるAutographのカタログには;
- このユニークなエンクロージャーにより、よく知られたホーシステムの特性、すなわち優秀な低域の放射と過渡特性を、従来のホーンシステムに見られる特定の歪の影響を伴わずに実現しています。
- システムの能率は非常に高く、大きなリビングルームでの使用でも3ワット(ピーク)以上の出力を必要としません。
-全く新しいホーンロードシステムを採用した結果、大編成オーケストラ、コーラルの再生においては音の広がり、幅を、室内楽、ソロ ボーカルでは音楽を楽しむために必要な親密さ(intimacy)を表現します。
設計者の音楽の好み、意図、自信のほどがうかがえます。
オートグラフ・ミレニアムとオリジナルのオートグラフの主な相違点については、受注生産告知の際、ティアック(株)により以下が説明されています。
( 今回、英国タンノイ社で復活されたオートグラフ・ミレニアムは、オリジナルより分解能を向上させる為、以下の変更を行っています。)
- スピーカー・ユニットのコーン紙、及び磁気回路(強力アルニコ・マグネット)
- ツイーターホーン(金メッキ・ラッピング仕上げ)
- エンクロージャー素材(パーチ材積層合板)
- フロントホーン(表面ラッピング仕上げ)
- バックロードホーンの吸音材
- スピーカ配線ケーブル
- ネットワーク
- スピーカ端子(バイワイヤリング対応アース端子付き)
- サランネット
- 脚、ベース(3点ピンポイント)
次回から変更点にふれてゆく予定です。
- 本稿についてはティアック(株)のご同意を得て、同社の公表済資料の一部を引用させていただいています。
2009年7月9日木曜日
スピーカはタンノイオートグラフミレニアムです
当店のスピーカの配置です。
スピーカは英国タンノイ社が2001年(平成13年)に受注期間限定生産をしたAutograph Millenniumです。
向かって右側に設置してあるAutograph Millenniumの後面上部に貼られた銘板には : AUTOGRAPH MILLENIUM SERIAL No. 103 、後面下部に貼られた銘版にはMADE IN GREAT BRITAIN との記載があります。
さらに後面の一番下にはシールが貼られており:
TANNOY
DESIGNED IN UK
AUTOGRAPH – L/H 103
Serial No : 034757M
MADE IN THE U.K.
と記載されています。
左側のスピーカの銘版も右側と同じですが、SERIAL No. 104 であり;
後面の一番下にはシールの記載は;
TANNOY
DESIGNED IN UK
AUTOGRAPH – L/H 104
Paired with 103
Serial No : 034756M
MADE IN THE U.K.
と記載されています。
上記の記載からTANNOY社で特性の揃ったセットをペアにして出荷したものと分かります。
次回からAutograph Millenniumについての紹介をさせていただく予定です。
登録:
投稿 (Atom)