2010年10月21日木曜日

Belafonte Sings The Blues - LIVING STEREO




LIVING STEREO 60CD COLLECTION の一枚目、リビング・ステレオ・サンプラー収録曲は以下です。

1.インディアナ              エディ・アーノルド
2.ティーンスヴィル            チェット・アトキンス
3.ウェイクアップ・ジェイコブ       ハリー・ベラフォンテ
4.ホエア・ドゥ・ワン・スタンズ・アローン ドン・ギブソン
5.ザ・ビート               ヘンリー・マンシーニ
6.マリア・ボニータ            ペレス・プラード楽団
7.ダーク・ムーン             ジム・リーヴス
8.クール・ウォーター           サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ
9.トワイライト・タイム          ザ・スリー・サンズ
10.ジャンプ・ダウン・スピン・アラウンド  ハリー・ベラフォンテ
11.パリの4月に              ジョセフィン・ベイカー
12.時には母のない子供のように      マリアン・アーダースン
13.フニクリ・フニクラ          マリオ・ランツァ
14.コル・ニドライ            ジャン・ピアース
15.「キージェ中尉」-トロイカ(プロコフィエフ) フリッツ・ライナー指揮シカゴ響
16.交響詩「海」-波の戯れ(ドビュッシー)    フリッツ・ライナー指揮シカゴ響
17.歌劇「売られた花嫁」序曲(スメタナ)     フリッツ・ライナー指揮シカゴ響

LIVING STEREO のもとにJAZZ, ポピュラーの名盤も多数発売されました。今回ご紹介するのはJAZZ, ポピュラー系のLIVING STEREOの中で最も気に入っている盤の中の一枚から;

Belafonte Sings The Blues です。

私事ですが、日本ビクターから発売させれたこのレコードを始めて購入したのは私が高校生のときで、初めてJAZZを聞いたのもこのレコードです。その当時はベラフォンテのヒット曲 バナナ・ボート、さらばジャマイカ、陽のあたる島 等の曲を聞いていて、ベラフォンテのレコードというだけの理由で購入したこのレコードからイメージとは全く異質の音楽が流れてきたので大変びっくりしました。

演奏曲目、共演者、録音日時は以下のとおりでステレオLPの販売が開始された1958年の録音です。 ご覧いただける通りベラフォンテがJazzの一流プレーヤーと共演しています。

◆The Way that I Feel
◆Fare Thee Well
Bob Corman (leader & conductor), Roy Eldridge, Ben Webster (ts), Hank Jones (p), Fred Hellerman (g), Norman Keenan (b), Osie Johnson (d), Danny Barrajanos (perc).
Recorded in New York City, on march 29, 1958.

◆A Fool for You
◆Hallelujah I Love Her So
◆Mary Ann
Dennis Farnon (leader, arranger & conductor), Don Fagerquist (tp), Milt Bernhart (tb), Bump Myers (ts), Jimmy Rowles (p), Laurindo Almeida, HOward Roberts (g), Red Callender (b), Jack Sperling (d).
Recorded in Hollywood, California, on June 7, 1958.

◆Losing Hand
◆One for My Baby
◆Cotton Fields
◆God Bless the Child
◆Sinner’s Prayer

Dennis Farnon (leader, arranger & conductor), Don Fagerquist (tp), Milt Bernhart (tb), Plas Johnson (ts), Jimmy Rowles (p), Howard Roberts (g), Red Callender (b), Jack Sperling (d).
Recorded in Hollywood, California, on June 5, 1958.

二番目の写真は当時のLPの中袋ですが、ペリー・コモ、ヘンリー・マンシーニ、ペレス・プラード等のLPがLIVING STEREO で販売されていたのが分かります。

今回発売された LIVING STEREO 60 CD COLLECTION は クラシックのみですが、JAZZ, ポピュラ―編も発売されると良いのですが。

2010年10月14日木曜日

ルビンシュタイン・バレンボイム・ロンドンフィル・べートーベン ピアノ協奏曲全集







RCAのLIVING STEREO 60 CD COLLECTION で思い出しましたが、RCAの数あるクラシックレコードの中でも私が最も気に入っているレコードの一つが今回紹介させていただく;

★「ベートーベン/ピアノ協奏曲全集 」
● アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
● ダニエル・バレンボイム指揮
● ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団


です。

★1番上の写真は米国で販売されたBox Set のものです。ルービンシュタインが良い顔をしていますね!

★2番目の写真はBoxの裏側ですが、ご覧いただける上部の写真の下のコメントは;
- べトーベンの五つの協奏曲の録音中にパッセージについて打ち合わせ中のアルトゥール・ルービンシュタインとダニエル・バレンボイム。1975年の3月初旬にルービンシュタインとバレンボイムはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで4番と5番の演奏会を開催しました、そしてその数日後(10日と11日)にRCAの為に録音しました。これははたんに幸せな録音だったのみならず、芸術的にも得るところが大きかったので、ルービンシュタインはさらに進めて他の三曲も録音したいとの気持ちをいだきました。残る三曲の録音を見越して演奏会ではめったに演奏することのない一番と二番を再度さらいました。 これらの録音は4月9,10,11日に行われ,
録音の歴史の中でもユニークなルービンシュタインとしての三度目のベートーベンのピアノ協奏曲全曲の録音を完成させました。

とあります。

アルトゥール・ルービンシュタインは1887年1月28日の生まれですから録音の時は88歳を少しを過ぎた年齢でしたが、このレコードからは年齢は全く感じられません。演奏、録音についいては雑誌等で紹介されていますが、悠々とし、溌剌で、素晴らしいものです。

RCA Records としても気合が入っていたようで、中袋も一枚ごとに表の写真が異なり、中袋の裏には曲目の解説が記載されています(写真は5番の中袋です)。

私はハリー・べラフォンテやエルビス・プレスリーのファンでもあるため彼らを育ててくれたRCAには思い入れがあります。

RCA Recordsは1901年設立のビクタートーキングマシンを源流とした会社で、幾多の変遷の後、1975年に日本ビクターとの、RVCが設立されたことに伴い、RCAとしての会社の幕を下ろします。

というわけで、1975年にRCA Recordsとして、このレコードの制作にかかわった人たちにとっても感慨ひとしおの録音ではなかったかと思いますが、最上のアナログ・レコードに仕上がっています。

BOXの裏面下には以下の記載があります。
- Produced by Max Wilcox
- Recording Engineer : K.E.Wilkinson
- Mastering Engineer : Ricard Cardner
1976,RCA Records, New York, N.Y.

なお、一番下の写真は同じ1976年プレスの表示がある日本のRVCから発売されたセットの箱の表紙です。 米国版はやや腹に響くような音質ですが、日本盤はすっきりした感じの音質になっており、異なるとはいうものの両方とも名盤と思います。日本盤にはマスタリング・エンジニアの記載がありませんが、米国版とは独立したマスタリングであったようです。