2010年10月14日木曜日

ルビンシュタイン・バレンボイム・ロンドンフィル・べートーベン ピアノ協奏曲全集







RCAのLIVING STEREO 60 CD COLLECTION で思い出しましたが、RCAの数あるクラシックレコードの中でも私が最も気に入っているレコードの一つが今回紹介させていただく;

★「ベートーベン/ピアノ協奏曲全集 」
● アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
● ダニエル・バレンボイム指揮
● ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団


です。

★1番上の写真は米国で販売されたBox Set のものです。ルービンシュタインが良い顔をしていますね!

★2番目の写真はBoxの裏側ですが、ご覧いただける上部の写真の下のコメントは;
- べトーベンの五つの協奏曲の録音中にパッセージについて打ち合わせ中のアルトゥール・ルービンシュタインとダニエル・バレンボイム。1975年の3月初旬にルービンシュタインとバレンボイムはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで4番と5番の演奏会を開催しました、そしてその数日後(10日と11日)にRCAの為に録音しました。これははたんに幸せな録音だったのみならず、芸術的にも得るところが大きかったので、ルービンシュタインはさらに進めて他の三曲も録音したいとの気持ちをいだきました。残る三曲の録音を見越して演奏会ではめったに演奏することのない一番と二番を再度さらいました。 これらの録音は4月9,10,11日に行われ,
録音の歴史の中でもユニークなルービンシュタインとしての三度目のベートーベンのピアノ協奏曲全曲の録音を完成させました。

とあります。

アルトゥール・ルービンシュタインは1887年1月28日の生まれですから録音の時は88歳を少しを過ぎた年齢でしたが、このレコードからは年齢は全く感じられません。演奏、録音についいては雑誌等で紹介されていますが、悠々とし、溌剌で、素晴らしいものです。

RCA Records としても気合が入っていたようで、中袋も一枚ごとに表の写真が異なり、中袋の裏には曲目の解説が記載されています(写真は5番の中袋です)。

私はハリー・べラフォンテやエルビス・プレスリーのファンでもあるため彼らを育ててくれたRCAには思い入れがあります。

RCA Recordsは1901年設立のビクタートーキングマシンを源流とした会社で、幾多の変遷の後、1975年に日本ビクターとの、RVCが設立されたことに伴い、RCAとしての会社の幕を下ろします。

というわけで、1975年にRCA Recordsとして、このレコードの制作にかかわった人たちにとっても感慨ひとしおの録音ではなかったかと思いますが、最上のアナログ・レコードに仕上がっています。

BOXの裏面下には以下の記載があります。
- Produced by Max Wilcox
- Recording Engineer : K.E.Wilkinson
- Mastering Engineer : Ricard Cardner
1976,RCA Records, New York, N.Y.

なお、一番下の写真は同じ1976年プレスの表示がある日本のRVCから発売されたセットの箱の表紙です。 米国版はやや腹に響くような音質ですが、日本盤はすっきりした感じの音質になっており、異なるとはいうものの両方とも名盤と思います。日本盤にはマスタリング・エンジニアの記載がありませんが、米国版とは独立したマスタリングであったようです。

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