2010年8月7日土曜日

部屋の音は変化する - 7 壁面の仕上げ







壁の仕上げは一番上の図のとおり内側から;

★ 布クロス - 仕上げにビニールクロスの様な通気性の無いものを使用すると、下地の吸音材であるオトカベの吸音効果が発揮されませんので通気性のある布で仕上げています。

★ オトカベ

★ 遮音パネル

★ 石膏ボード

★ ファイバーグラス - 152mm

となっています。

一番下の写真は窓枠を取り付ける前の壁の断面です。 木材が見えていますが、これが 2x6の構造材で、この後ろにファイバー・グラスが入っています。

当店はカナダからの2x6の寒冷地仕様の輸入住宅で断熱材としてのファイバーグラスがたっぷり使用されており、防音効果を高めています。

本稿では ”部屋の音”が主題でありますが、音楽を楽しむには防音をしっかり行うことも重要になります。 都市部では防音というと外部に音を漏らさないため、との目的が主体となりますが、防音にはもちろん外部の音が室内に入らないという効果もあります。

但し、部屋があまり静かに仕上がりますと、自分のS/N,すなわち耳鳴りの音、心臓の鼓動の音等、普段気になっていない音が気になり落ち着かないことがありますので、防音をしっかり施した場合には多少の雑音源が部屋の中にあった方が良い場合もありますので、その辺の配慮も必要となります。

0 件のコメント:

コメントを投稿