2011年1月7日金曜日
フィリップスのクラシックの名盤 6 モーツアルト ヴァイオリン協奏曲全集 アルテュール・グリュミオー(バイオリン) デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団
アルテュール・グリュミオーは私の最も好きなヴァイオリン奏者の一人です。輝かしく艶があり、切れが良く、品のある演奏を聴くとうっとりするとともに、心がなごみます。超一流の演奏家の場合は、合奏、協奏曲となると、常に共演者との釣り合いが問題になります、というのも共演者も伴奏者ということではなく、グリュミオーの演奏とテクニックの面だけでなく、音楽的にも個性豊かに共演してもらいたくなるからです。
ここで紹介させていただくレコードのコリン・デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団の端正で明快なオーケストラとの共演はまさに黄金の組み合わせといった感じでモーツアルトを心から楽しむことができます。
レコード付属の解説書によりますと録音は;
★ 1961.11 (K216,219)
★ 1962.4 (K207,K218)
★ 1964.3 (K364,K211) いずれも録音はLondonとなっています。
当店には全集が二組あり、上の写真はオランダ・フィリップスの盤ですが、面白いことに;
● 一枚目(KV207,KV218)と二枚目(KV216,KV219)には 1962年プレス MADE IN HOLLAND
● 三枚目(KV364,KV211) には 1965年 プレス MADE IN HOLLAND
との表示がラベルに記載されています。
下の写真は日本フォノグラムでプレスされたものでJISのマークが刻印されています。
この二セットの音質はやや異なりオランダプレスによるLPはヴァイオリンの音が日本プレスのものよりやや太く、大きく響く感じとなります。ということは日本プレスではヴァイオリンがやや繊細に聴こえます。 オーケストラの響きはオランダプレスの方が良いと感じますが、いずれも聴いているうちに音楽に吸い込まれ、音質は気にならなくなるほどの名盤です。
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